BRAVIAケータイSO903iTVについて
ソニーエリクソンから「BRAVIAケータイ」こと「SO903iTV」が登場。
シャープの「AQUOSケータイ」に続く、液晶テレビのブランド「BRAVIA」を冠したワンセグ携帯である。
BRAVIAケータイSO903iTVは、型番でわかるように昨年末に発売されたSO903iをベースにしている。
だが、SO903iの特徴であったミュージックプレーヤー機能やGPS、国際ローミングなどは省略され、
内蔵カメラも約200万画素CMOSへ“ダウングレード”。その代わり、ワンセグ視聴にフォーカスしたボディデザインと機能を備えている。
BRAVIAケータイSO903iTVでまず特徴的なのはワンセグの視聴スタイルだ。
BRAVIAケータイSO903iTVのボディは19.5ミリ厚と薄型ながら、
画面を180度回転させて閉じて、そのまま自立が可能。
テーブルに置いて正面から画面を見下ろすと丁度いい具合になる約15度の傾斜つき。
BRAVIAケータイSO903iTVの画面が傾斜する秘密は独特の“軸ずらし機構”にある。
本体と液晶は両サイドに角度がついており、上や下から見るとどちらも台形。
普通なら液晶を180度回転させても台形が2つ重なるだけだが、
回転軸を少し横にずらしてやることにより、台形の斜辺がひと続きとなって底面が平坦になるという寸法だ。
逆に、上面は液晶と本体の間に大きなズレが生じてしまうが、
BRAVIAケータイSO903iTVではそれもうまく利用している。
本体側のハミ出る部分がワンセグのロッドアンテナになっており、視聴時にアンテナを立てれば段差がなくなるのだ。しかもアンテナの下からワンセグ専用の操作ボタンが現れ、視聴／録画に関する一通りの操作が行える。よく考えられたデザインといえる。
BRAVIAケータイSO903iTVは側面（自立させると底面）に電源コネクタがあり、
自立した状態では充電が行えない。
このため同社ではBRAVIAケータイSO903iTV専用の卓上フォルダを用意。
充電しながらテレビを視聴できるようにした。
卓上フォルダはクリア素材を使用しているため、
BRAVIAのフローティングデザインっぽいスタイルになるのもポイントだろう。
3インチの大型液晶画面は26万2144色の同時発色が可能なTFT液晶だ。
横にした状態ならアスペクト比は16：9。解像度は240×432ピクセル（WQVGA）で、
ワンセグ放送を「無理に縮小／拡大せずに表示できる」（NTTドコモ）。
BRAVIAケータイSO903iTVで使用された液晶パネルはベースモデルのSO903iと同じだが、
同社によると「特定の色を鮮やかに見せるためのチューニングが施されている」という。
ソニーとソニエリが共同開発した高画質技術「モバイルBRAVIAエンジン」もユニークだ。
同エンジンには色のコントラストをはっきり映し出し、
メリハリのある映像を表現するコントラスト補正機能と輪郭強調技術が搭載されている。
また、低音を豊かにする「Bass Enhancement」も同エンジンが処理を担当するという。
ソニエリ端末といえば、やはりBRAVIAの技術を導入した映像処理エンジン「RealityMax」が有名だが、少なくともRealityMaxにBass Enhancement機能が付いているとは聞いていない。
モバイルBRAVIAエンジンの詳細も今後明らかになるだろうが、RealityMaxをベースに“よりBRAVIAっぽい”機能とチューニングを追加したものと推測できそうだ。
BRAVIAケータイSO903iTVではワンセグの視聴／録画機能も充実していて、
EPGとして「Gガイド番組アプリ」をプリインストールしており、ここから予約録画が行える。
BRAVIAケータイSO903iTVは本体内蔵メモリに最大約30分の録画が行えるほか、
microSDカード（別売）を録画先に指定することも可能である。
BRAVIAケータイSO903iTVの録画時間の目安は1GバイトのmicroSDで約320分。
なおNTTドコモによると、録画したmicroSDを別のワンセグ端末（PおよびSH）に挿入しても再生できるという。
このほか、録画中の「おっかけ再生」や、録画済み番組の「1.3倍速早見再生」など「スゴ録」でもお馴染みの再
生機能を搭載。さらに視聴中の番組を中断した場合でも番組を一時自動保存（録画）しておき、再度視聴する
ときに“中断したところ”から再生できる「タイムシフト機能」なども備えた。
BRAVIAケータイSO903iTVの発売日は６月の予定。
以上BRAVIAケータイSO903iTVのご説明でした。